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  • 執筆者の写真momokei

mollugo について


2020 年製作 NY JCAT ギャラリー個展作品(売約済) わたしは自然の草花が好きです。

今は都会に暮らしていて、自然が豊かな環境とは言えません。

ですが、例えば春、歩道脇の植え込みから緑の草がいろいろと芽を出す姿をほほえましく眺めます。

また、道端のコンクリートや建物のひび割れから芽を出す小さな植物の生命力に、度々はっとさせられます。


この作品で描いているのは、足元で見つけた、そういった取るに足りない小さな草のひとつです。

糸のように細い茎に、小さな葉とつぼみがたくさんついていました。つぶつぶしていてかわいいなと思いました。

調べてみたら科目名を初めて知り、その名前を作品タイトルにしました。あなたも、この名前は知らなかったのではないでしょうか。


「雑草という名前の草はない」という言葉は名言だと思います。


取るに足りないと思い込んでいるものが、場所や視点を変えると高い価値をもつのはよくあることです。

例えば江戸時代、まぐろの高級な部分は赤身であり、トロは捨てられる部位でした。


わたしたちが目にしている当たり前(と思っている)ものであっても、そこに尊さを見出すことはできます。

それは、わたしたちの心の持ちようひとつなのです。


インクに含まれるラメが、青い背景の中で輝きを放ちます。


使用画材は


万年筆インク

Diamine "Starlit sea" , "Blue pearl" , "Shimmering sea"

Pelican Highlighter ink "green"

ナカバヤシ「浮世絵インク 歌麿梅紫」


次亜塩素酸ナトリウム溶液



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